「平和の鍾」鳴らし、世界平和を祈る 南京


 7月7日は「七七事変(盧溝橋事件)」67周年記念日。南京の侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館では同日午前、「平和の鍾」の音が再び響き渡った。

 午前9時30分、南京大虐殺の生存者代表、被害者遺族代表、生徒100人以上が記念広場にある「平和の鐘」を順次ついた。鐘の音は人々共通の願い「国恥を忘れず、平和を祈ろう」と呼び掛けた。

 南京大虐殺の生存者、夏淑琴さん(75)の家は、家族9人のうち7人が日本軍によって残忍にも殺された。夏さん自身も3回切り付けられ、体には今もまだ傷跡が残っている。夏さんは「私は一人の被害者であり、また日本軍による暴行の証言者でもあります。私の経験をより多くの若い人たちに伝えること、そして若い人たちが苦難の歴史を忘れず、平和で安定した生活環境を大切にすることを願っています」と心を震わせて語った。

 紀念館の朱成山館長は「これから毎年1月1日、7月7日、8月13日(第二次上海事変)、12月13日(南京大虐殺)といったこれら特別な日に『平和の鍾』を鳴らす活動を行う。鐘をつくことで、人々に平和の大切さをいつまでもかみしめてほしい」と話している。

                    「人民網日本語版」 2004年7月9日