温州市の民間資本1500億元 民間経済の活性化から


 浙江省温州市は、中国東南の沿海に位置する小さい地方都市だ。中国銀行業監督管理委員会温州分局の最新の統計によると、温州市の現在の民間資本は約1500億元に達する。

 温州分局が今回実施した資本調査では、市民の銀行預金には日常生活に必要な資金は算入されていない。1500億元もの民間資本は、約1千億元が民間社会資本、100億元前後が銀行の一時的な資金で、このほか個人の外貨貯蓄が5月末現在で14億4千万ドルに達している。また、同市の企業が正常な経営の維持に使用する基本資金、生産に関する民間融資、企業内部調達資金、企業の地方での不動産購入、土地購入、インフラ建設など地方への投入資金、個人の不動産投資資金など計300億元が含まれる。

 温州分局が今年4月、中小企業と個人経営者を対象にサンプル調査を行ったところ、温州市で少なくとも370億元余りの資金が常に市の内外を流動し、主に企業の転居や不動産投資に使用されていることがわかった。

 専門家は、「温州市で発達した民間経済が非常に豊富な民間資本を蓄積し、必然的に市場経済の発展により市を越えた資金の流動が始まった。これは同市の中小企業経済の総量拡大、投資分野の拡大、外部への活動の増加、企業規模の拡大、組織構造の絶え間ない調整など新たな情勢に向けて必要なことで、企業の利潤最大化の追求にとっても必要なことだ」と分析している。

                    「人民網日本語版」 2004年7月9日