中国初の農業専門保険会社が上海で設立準備


 農民のリスクを軽減し、深刻な動物疫病の予防・治療に対する保障能力を増強するため、上海市では中国大陸部初の農業専門保険会社の設立準備に積極的に取り組んでおり、これは中国の政策的農業保険制度の確立を模索する初めてのモデルケースとなっている。

 伝えられるところによると、上海は1982年から農業保険に力を入れ、1996年から財政手当制度が実施されて以来、保険業に対する手当は年ごとに増え、1996年の227万元から2004年の予算額では1400万元に増えることになっている。これまでのところ、保険会社はすでにあわせて2000万元以上のリスク賠償経費を養殖農家への保険賠償給付に充てた。今年からは、上海市のブタ、乳牛と家禽はすでに全部基本保険制度を実行し、保険加入率は100%に達している。

 認可を経て新設された安信農業保険株式有限会社は独立した金融機構として、農民関連の財産保険と責任保険、農村住民の短期人身傷害保険と健康保険および保険監督管理部門の認可を経たその他の保険を扱うことになっている。保険会社の設立は動物防疫を強化する重要な手段の一つであると見られている。

 なお、『動物防疫法』の実施以来、上海のさまざまな動物の死亡率はこれまでより著しく低下した。1998年から2003年にかけて、上海市の家畜(乳牛)の死亡率は1%から0.2%に、ブタの死亡率は10%から3%に、家禽は18%から5%に低下した。 

                         「チャイナネット」 2004年7月9日