上海に国際水運センターを建設


 上海市の楊雄副市長はこのほど国務院新聞弁公室で記者会見し、現在建設中の上海国際水運センターについて語った。

 この中で楊副市長は「国際水運センターは国の重要かつ戦略的な政策決定である。上海だけでなく、江蘇と浙江の2省も関係しており、現在、3者共同でセンターの建設を進めているところだ」と説明し、具体的に以下の3点を挙げた。

 (1)浙江省と協力して、約10キロメートルの海岸線をもつ洋山コンテナ深水港区の建設を速めていく。第1期工事は2002年に着工しており、来年末には供用できる予定だ。2020年までには、年間取扱能力を標準コンテナにして1300万個まで高める。

 (2)江蘇省と協力して、長江河口の深水航路を整備していく。第1期工事は2000年7月に終わっており、水深は8.5メートルに達した。第2期工事には来年着工する予定で、現在の水深9メートルをさらに10メートルにする計画だ。

 (3)上海港のソフト環境を絶えず整備し、サービス水準を向上させていく。現在、上海水運取引所の機能や通関機能、金融・保険・法律などの関連サービスの改善に取り組んでいるほか、電子化と情報化を進めて港湾、水運市場をさらに開放して内外の需要に応えていく。

 また楊副市長は「国際水運センターの建設は、長江デルタ地帯の経済発展、同時に長江沿岸地区の経済発展に大きく寄与するだろう」と強調した。

                        「チャイナネット」 2004年7月9日