中国政府、シンガポール副首相の訪台に強く抗議


 外交部の章啓月報道官は11日、シンガポールのリー・シェンロン副首相が10日に台湾を訪問したことを受け、中国政府として次のように強く抗議した。

 シンガポールのリー・シェンロン副首相は10日、中国側の度重なる厳重な申し入れを顧みず、自らの意思に固執し、台湾へのいわゆる非公式訪問を行った。中国政府はこれに対し、強い不満と抗議を表明する。

 台湾問題は中国の主権と領土保全に直接関わる問題だ。われわれは、中国と国交のある国と台湾当局とによる、いかなる形式の公的な往来にも、断固として反対する。

 どのような口実であれ、シンガポール指導者による台湾訪問は、中国の核心的利益と両国関係の政治的基礎を損ない、13億中国人民の感情を傷つけるものである。これにより生じる結果の全責任は、シンガポール側が負わなければならない。

                     「人民網日本語版」 2004年7月12日