政府、優先発展ハイテク産業の分野を確定


 国家発展・改革委員会と科学技術部、商務部はこのほど、2004年度の『当面優先的に発展させるハイテク産業化の重点分野に関するガイドライン』を共同で公布した。

 『ガイドライン』は情報とバイオ、新医薬、新素材、先進的製造、先進的エネルギー、環境保護と資源の総合利用、航空宇宙、農業、現代交通の10大分野、134項目にわたるハイテク産業化の重点分野に言及。政府がハイテク産業の発展を奨励し、構造のグレードアップを促進するための新たな重要な措置であり、またマクロ調整において個別的な対処、保護と圧縮を具体的に実現するものでもある。

 情報産業では、新世代ブロードバンド(高速大容量)などの情報ネットワーク設備、コンピューターとOS(オペレーティングシステム)、ビルトインソフト、線幅0.18ミクロン以下のIC(集積回路)と新型電子エレメント、電子政府と電子商取引などの分野を発展させる。バイオと新医薬では、新型高効率の人・動物用ワクチン、遺伝子工学ポリペプチドと遺伝子治療薬物、バイオ医学、腫瘍や免疫機能性疾病治療用の重要な薬品、発酵工学などの分野を重点的に発展させる。先進的エネルギーでは、燃料電池などの水素エネルギー技術、風エネルギーなどの再生エネルギー技術、石炭のクリーン燃焼、原子炉などの原子力発電技術、天然ガス利用などの分野の産業化を重点とする。

 1998年以来、政府は経済構造の戦略的調整を積極的に推進し、ハイテク産業の発展に向け指導と支援を強化してきた。統計によると、ハイテク産業規模は1999年に1兆900億元に達し、2003年には2兆7000億元にのぼった。

                         「チャイナネット」 2004/07/12