タイの首都バンコクで開かれている第15回世界エイズ大会に参加している国際組織の責任者や医学専門家などは、13日、「国際社会が発展途上国のエイズ患者に対して行っている治療サービスは不十分なものであり、この面への資金投入を大幅に増加しなければならない」と強調しました。
UNAIDS・国連エイズ合同計画の最新報告によりますと、世界の中及び低収入国の500万ないし600万のエイズ患者は直ちに治療を受ける必要がありますが、2003年末までのところ、そのうちの7%しか治療を受けられていないとのことです。
この大会に出席した国連のアナン事務総長は、この日、アメリカの国際範囲でのエイズ予防治療活動への資金投入が足りないことを批判し、「アメリカのブッシュ大統領は、エイズの予防と治療活動に1500万ドルを投入すると約束したが、そのうちのわずか一部分しか国連のエイズ基金に投入されていない」と述べました。
同じくこの日、国連児童基金と国連エイズ合同計画はバンコクで共同して報告を発表し、各国政府及び関係方面は緊急の措置を取り、エイズ孤児への援助を強化するよう呼びかけました。
CRI 2004/7/15
|