マネーサプライ増加率が低下 レートは安定を維持


 中国人民銀行(中央銀行)の13日の発表によると、6月末現在の広義マネーサプライ(M2)は23兆8千億元で、前年同期に比べ16.2%増加した。増加率は前年同月より4.7ポイント低下し、前年末比では3.4ポイント低下、第1四半期末比では2.9ポイント低下、前月末比では1.3ポイント低下した。狭義マネーサプライ(M1)は8兆9千万元で、前年同期に比べ16.2%増加した。増加率は前年同月比4.1ポイント低下し、前年末比では2.5ポイント低下、第1四半期末比では4.1ポイント低下、前月末比では2.4ポイント低下した。

 6月末現在、金融機関の人民元・外貨建ての貸出残高は18兆1千万元で、前年同期比16.7%増加した。人民元建て貸出残高は17兆元で、比較可能なデータによる計算では、前年同期に比べ16.3%増。増加率は同6.8ポイント低下し、前年末比では4.8ポイント低下、第1四半期末比では3.8ポイント低下、前月末比では2.3ポイント低下した。今年1〜6月、人民元建て貸出残高の純増額は1兆4300億元となり、比較可能なデータのみの計算では、前年同期よりも3501億元減少し、6月単月では前年同月比2396億元減少した。なお昨年上半期の人民元貸出残高の純増額は1兆7800億元で、前年同期に比べ9511億元の増加だった。

 また、金融機関の人民元・外貨建ての預金残高は24兆2千億元で、前年同期比17.1%増加した。人民元建て預金残高は22兆9700億元で、同18.2%増だった。

 政府の外貨準備高は4706億ドルで、前年同期比35.8%増加した。上半期の外貨準備金増加額は673億ドルで、前年同期に比べ72億ドル増えた。6月末現在の人民元為替レートは1ドル当たり8.2766元で、レートは引き続き安定を維持している。

                   「人民網日本語版」 2004年7月15日