中国、イタリアと提携して竜門石窟を保護


 竜門石窟研究院によると、イタリアと提携して竜門石窟で石質文化財風化防止保護実験室を建設するプロジェクトが8月から実行されることになり、現段階は石窟内で場所を選択し設備据付をおこなうことになっている。

 専門家によると、竜門石窟は掘削以来、千年あまりにわたって自然や人為的な破壊をこうむり、日ましに国際社会の注目を浴びている。2000年に、竜門石窟は世界遺産リストに組み入れられた後、積極的に国際協力プロジェクトの可能性を模索し始めた。2001年11月、ユネスコによって組織された投資額125万jの竜門石窟保護プロジェクトが実施された。イタリアとの提携ですすめられるプロジェクトは現在、基礎的な研究作業がほとんど終わり、3カ所における洞窟の保護的な修復作業がすでに始まっている。竜門石窟は河南省の洛陽近くに位置し、北魏(386〜534年)の頃に掘削を始め、東魏、西魏、北周、隋、唐、北宋にわたって、400年あまりの掘削と彫刻を経て、2100あまりの仏壇、10万あまりの仏像、3600あまりの石碑、400あまりの仏塔が残されている。石窟群の中で「中国仏教芸術の奥義をきわめた佳作」と言われる盧舎那菩薩は、中国史上唯一の女帝であった則天武后がみずから掘削彫刻の命を下して、つくらせたものである。

                        「チャイナネット」 2004/07/16