西部の生態系・土壌を保護 海外との協力事業スタート


 中国政府と地球環境ファシリティ(GEF)はこのほど、干ばつや生態系と土地劣化への対策事業をスタートした。中国政府とGEFが生態系保護事業で協力するのは初めて。長期的な計画により、生態系の総合管理の理念を中国西部の土地管理に導入する。10年間で15億ドルを投資する計画で、うち1億5千万ドルはGEFが出資する。

 GEFは2000年、アジア開発銀行のサポートを受けて中国政府との戦略パートナーシップを結び、干ばつや生態系、土地劣化への対策事業を立ち上げた。事業の対象地域は、陝西省、甘粛省、青海省、寧夏回族自治区、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区。これらの省・自治区は乾燥気候に属し、土地劣化が深刻で、生態環境は非常にぜい弱だ。

 今回スタートした事業では、基礎的な条件と能力の構築強化を目的とし、パートナーシップ事業全体の中でも重要な部分だ。同事業は中央部と西部で干ばつと土地劣化が最も深刻な内モンゴル自治区、陝西省、甘粛省、青海省、寧夏回族自治区、新疆ウイグル自治区で進められる。事業は国家林業局が指揮をとり、4年(2004〜2008年)にわたり1500万ドルが投入される予定。(編集SN)

                          「人民網日本語版」 2004年7月19日