中国で抗B型肝炎トマトがまもなくデビュー


 中国の科学者は抗B型肝炎のトマトの開発に取り組んできた。専門家によると、この遺伝子組み換えトマトを食用すると、抗B型肝炎の抗体が生まれ、それ以後はB型肝炎ワクチンを注射する必要はなくなるというのである。

 中国農業科学院生物技術研究所の劉徳虎研究員によると、こうした遺伝子組み換えトマトは外観、味、生産量、栄養含有量と栽培技術の面で普通のトマトと同じで、唯一の違いは遺伝子組み換えワクチンが導入され、人間がそれを食べると、抗B型肝炎の抗体が生じることになり、B型肝炎を予防する役割を果たすことになる。

 このようなトマトは誰でも食べることができ、1週間に1−2個、毎年2−3カ月食べることにより、病院でB型肝炎ワクチンを注射するのと同じ効果を目にすることができる。それに、こうした遺伝子組み換えトマトを食べることはワクチン注射よりも便利で、しかも免疫力の面でもさらに持久性がある。

 中国が開発している抗B型肝炎トマトは現在、すでに第三段階の実験に入っており、これまでの結果から見ると、すべて副作用が見られない。

 こうした遺伝子組み換えトマトは必ず生で食べてこそ、はじめてB型肝炎を予防し、免疫力を増強する効果を目にしうるものである。こうしたトマトがいったん市販されることになると、統一の遺伝子組み換えラベルが貼り付けられるとともに、詳細な食用の際の説明書が添付され、これによって消費者はその効能について知り、正しい食べ方をすることができるようになる。

                      「チャイナネット」 2004年7月19日