「世界華人生物科学者会議」が開催・900人が出席


 遺伝子治療、がん治療ワクチン、結構たんぱく質グループ学、遺伝子グループ医学、薬物の開発・設計、C型肝炎ウイルス生物学、神経発育など、生命科学とバイオテクノロジーの最先端の問題について交流し意見交換する「2004年世界華人生物科学者会議」が19日、5日間の日程で北京で開幕した。世界30数カ国から約900人の華人生物学者が出席した。

 開幕式で中国科学院の甬祥院長は「この数年来、わが国の生命科学とバイテクの研究陣は拡充を続け、また数多くの海外留学帰国者も寄与していることから、新たな科学的理念や科学的思考法、先進的な技術・方法や手段がもたらされ、生命科学とバイテク分野の発展が促された。中国は現在、いくらかゆとりのある社会の全面的な建設を進めているところであり、今後も引き続き人材強国戦略を実施して、高い資質を備えた科学技術陣を大々的に育成・養成する一方で、海外の人材も積極的に招聘することにしている。海外の同胞が様々な形で祖国の繁栄と技術の進歩のため貢献されるよう期待している」と挨拶した。

 科学技術部の徐冠華部長は「いくらかゆとりのある社会を全面的に建設するには、科学技術の発展を加速していかねばならない。生命科学とバイテクに関しては、政府は、国家バイテク研究開発・産業化促進指導グループを発足させ、バイテク・産業化発展綱要などを制定するなど、一連の重要な措置を講じて支援しており、生物安全法の制定も間もなく立法化の段階を迎える。今後一定の期間にかけて、わが国はこうした分野への資金投入を増やすことにしており、全世界から一流の科学者を公開で招聘し、生命分野の科学者による自由な模索・研究を奨励していく」との考えを強調した。

 「科学――より麗しい生活のために」をテーマにした世界華人生物科学者会議は、米州華人生物科学者学会、中国科学院、国家自然科学基金委員会、中国行程院、北京大学、中国医学科学院の共催、科学技術部などの部・委員会が協賛。

 5日間の会期中、4人のノーベル賞受賞者、数十人の中米両国のアカデミー会員などが50項目のテーマに関する論文を発表し、意見交換する。

                        「チャイナネット」 2004年7月21日