「省エネ」のため、
中国政府はエアコンの市場参入基準を引き上げる


 エアコンの電力消耗のエネルギー資源利用に対するプレッシャーを抑えるため、中国はエアコンの市場参入基準を引き上げ、最低基準をこれまでの2.3から2.6に引き上げた。

 国家品質監督検査検疫総局によると、中国家電製品計量研究所によって行われた全国エアコン性能測定設備の認定業務が全面的に始動した。

 現在、中国ではエネルギー供給面で日増しに不足を感じるようになっており、電力使用制限は、これまでのあらゆる時期よりも家電製品の省エネの重要性を厳しく人々の目の前に提示している。特に、電力消費の多いエアコン、冷蔵庫の省エネ問題は一層緊迫するようになった。

 エアコンの電力消費はすでに中国の電力負荷特に電気使用ピーク時において大きな割合を占めるものとなっており、北京地域では約40%を占めている。このため、エアコンの節電の空間はほかのものに比べて極めて大きい。エアコン製品の技術指標規制の新基準の中で、エアコンの実際のエネルギー利用効率基準は5つのランクに分けられ、最低基準も従来の2.3から2.6に引き上げられており、エアコンの市場参入のバリアが極めて高くなった。

 調査によると、国内企業の実験室で使用されている数百台のエアコン性能測定設備のデ−タはまだ統一されていない。

 実際の測定で得たデータでは、かなりのエアコン性能測定設備の測定機能が思わしくなく、重複測定で得たデータの違いが大きい。世界の著名なブランドの測定設備の間でも測定データの不一致、比較不可能性などが目についた。消費者の真のエネルギー利用効率の実際測定値を提供するため、エアコン性能測定設備の認定検査することは当面の急務になっている。

 今回の認定業務は、中国家電製品計量研究所が中国エアコンのエネルギー利用効率に関するデータを統一するとともに、国際的な基準と一致させ、エアコン性能測定設備のデータを統一するものとなっている。

                        「チャイナネット」 2004/07/23