都市気象災害警報システムを構築へ


 国家気象センターの章国材主任は、気象局が現在、様々な災害をもたらす気象に対応した都市気象災害警報システムを構築していることを明らかにした。来年完成の予定で、気象災害の程度は米国の国家安全等級に似た各種の色で表示される。

 同センターの宋善允副主任は「わが国ではこのシステムは香港で早期に構築されており、台風や暴雨が来る場合、政府の関係機関がメディアを通じ、また気象災害の等級に応じて市民に警戒を呼びかけている。内地では上海や広州、福建省などに相応する警報システムはあるが、整備されていない都市のほうが多い」と説明する。

 「警報システムが構築されれば、災害をもたらす気象が発生する前に、符号や色で多くの市民に警戒を呼びかけることができる」と宋主任。外国の一部都市に設置されたシステムでは、緑は安全を示し、黄色は災害防止に注意を払うよう促し、オレンジ色は重大な災害が起きる可能性があるため対策を講じるよう警告。黒色は、都市が最大規模の台風、暴雨に見舞われたことを表している。

 宋主任は「災害等級の色分けが決まれば、国家気象センターは都市の中心部や繁華街に警報表示ボードを設置するよう指導すると同時に、テレビやラジオ、携帯、インターネットなどを介して最短時間内に最新の気象情報を伝達していく」との考えを強調した。

                       「チャイナネット」 2004年7月23日