第89回国際エスペラント大会が25日午前、北京国際会議センターで開幕した。全国人民代表大会(全人代)常務委員会委員長で今大会の最高顧問である呉邦国氏が、中国政府と中国人民を代表して大会に熱い祝賀の意を表すとともに、大会に出席した各国の友人に心より歓迎する意を示した。
呉邦国最高顧問は祝辞の中で「100年余りにわたり、その時代その時代の平和を愛する各国のエスペラント愛好家たちが懸命に努力してきたことで、エスペラントは完備し、そして発展してきた。中国は13億の人口を抱える国であり、エスペラントが中国に伝わってすでに100年近い歴史があるが、とくに改革開放以降、エスペラントは中国で大きな発展をとげつつある。中国はエスペラントの発展のため為すべき貢献を果たしてきた」と述べた。
さらに呉最高顧問は「1986年に北京で開かれた第71回国際エスペラント大会は成功裏に終わった。それから18年後の今日、異なる国、異なる民族、異なる言語をもつ人々が再び北京に一堂に会し、エスペラントの発展に向けた大規模な計画について話し合い、共通の言語で平和と発展という共通の目標を追求し、そして発展させていくことは、エスペラントの発展を推進し、各国人民の間の理解と友情を増進し、世界の平和を擁護し、人類共通の進歩を促進していくうえで現実的かつ深遠な影響をもたらすであろう」と強調した。
開幕式には全人代常務委員会の許嘉ろ(王に路)副委員長、国際エスペラント協会のオスモ・ブラー事務局長、同協会のハンフリー・トンキン副会長、同協会の李種永副会長をはじめ協会関係者、代表が出席した。開幕式ではレナート・コルセッディ会長が議長を務めた。
また許嘉ろ副委員長も挨拶し、「エスペラントが誕生して117年来、1つの中立的な言語として、人類の平和と友情、相互理解のために独特の貢献をしてきた。エスペラント運動は政府が一貫して支持していることから、中国では絶えず進歩を続けている。国際エスペラント大会は異なる国、異なる人々、異なる民族を理解する絶好の機会であり、本大会は皆さんが中国と中国人民を把握、理解し、理解を基礎にしたうえで、より仲良く付き合い、より美しい世界を共に建設するのに役立つであろう」と強調した。
今大会には50数カ国・地域から専門家や学者、エスペラント愛好家など約2000人が出席した。7日間の開催期間中、「中国ウイーク」や展示会「中国を感じよう、魅力ある北京」、民族歌舞の夕べ、「エスペラント林」の除幕式などが開かれる。
「チャイナネット」 2004年7月26日
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