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国務院はこのほど「国務院の投資体制改革に関する決定」を公布・施行した。温家宝総理は19日に出した指示の中で、改革の基本的な出発点として次の4点を指摘した。
(1)リソース配分という市場の基礎的役割を十分に発揮させ、政府と企業とを分離し、行政による干渉を減らす必要がある。
(2)投資活動における企業の主体的地位を確立し、企業が自主的な投資を実行、損益に対する責任を自ら負い、銀行が自主的に資金貸付を審査し、自らリスクを負う体制を確立する必要がある。
(3)政府による投資の権限を合理的に画定し、発展計画や産業政策の制定を通じ、経済的・法律的手段を運用して社会投資を誘導する必要がある。
(4)政府投資プロジェクトの政策決定の規則と手順を改善し、投資政策決定の合理化・民主化レベルを向上させ、決定された投資政策に対する厳格な責任追求システムをうち立てる必要がある。
国務院は22日にテレビ電話会議を開催し、投資体制の改革に向けた作業計画を行った。会議に出席した曽培炎副総理はスピーチの中で、改革の中で注意して把握すべき点として次の4点を強調した。
(1)投資管理制度の改革と、投資における企業の主体的地位の確立
「投資者、決定者、受益者、リスク負担者の一体化」との原則に基づき、企業の投資における自主権を確立することが必要だ。企業が政府投資を利用しないで進めるプロジェクトに対しては、審査許可制度を取りやめ、状況に応じて承認制と登録制を実施する。大型企業の投資決定権を一層拡大し、企業投資プロジェクトの資金調達ルートを広げる。国は社会投資を奨励し、法制度で参入が禁止されていない産業や分野への社会資本の参入を認める。金融機関は固定資産の資金貸出制度を改革・改善し、自らの審査能力と水準を絶えず向上させ、金融リスクを着実に防止する。
(2)政府投資システムの改善と、政府投資による社会的な利益や効率の向上
政府投資は主に、国の安全に関わる分野や、市場による効果的なリソース分配が不可能な経済的・社会的分野で行う。投資政策決定の合理化・民主化レベルを向上させ、決定された投資政策に対する責任追求システムを構築し、審査・許可の権限を合理的に画定し、審査・許可の手順を簡素化し、規範化するとともに、投資資金の管理を規範化し、プロジェクト建設の実施方法を改善することが必要だ。非営利の政府投資プロジェクトについては、企業に建設や管理を委託する「代建制」の推進を急ぐ。各クラスの政府が条件を整えて、公共事業やインフラ建設の投資プロジェクトに社会資本を導入する必要がある。
(3)投資へのマクロ調整の強化・改善と、全体的な均衡や構造最適化の促進
経済的、法律的手段を総合的に運用し、必要な行政手段を取ることで、投資に対する審査や価格、金利、税収などの経済調整手段を活用し、社会全体の投資を間接的にコントロールする。計画や政策的指導、情報発表、市場参入許可などの規範化を通じて、社会投資の方向性を誘導する必要がある。
(4)投資への監督管理を強化と改善、投資と建設の市場秩序の規範化と維持
企業投資、政府投資、投資仲介サービス機関に対する監督管理システムを構築し、充実させる必要がある。投資に関する法整備を強化し、法による取り締まりと監督を厳格に進め、さまざまな投資者の行為を法により規範化する。
「人民網日本語版」 2004年7月26日
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