チベット仏教ゲルク派最高学位試験 16年ぶり再開


 チベット仏教ゲルク派の最高学位ゲシェーラランバを認定する夏の試験が7月28日、拉薩(ラサ)市のジョカン寺で16年ぶりに実施されます。

 1988年の大法会期間中、ダライラマ分裂主義集団の妨害、破壊、騒乱事件により、大法会の正常な進行が妨げられました。これ以降、同寺で年に1度行われてきた祈祷大法会は中断し、ゲシェーラランバの認定試験も行われなくなりました。

 チベット自治区民族宗教事務委員会の責任者は、今回の試験再開について「僧侶たちが常に宗教的学識を深めるよう促し、西蔵仏教を継承・発揚し、宗教界と広範な信者たちの宗教的必要を満たすものだ」としています。

 ゲシェ(博士)試験は、顕教などの各学科を数十年学んだ僧侶に対する、西蔵仏教の伝統的な学位認定法のひとつです。ゲシェは4位に分かれ、ゲシェーラランバは、その最高学位です。

                    「人民網日本語版」2004年7月27日