一部の省・直轄市、清廉な政治を公約


 最近、一部の省と直轄市で、党風の建て直しや清廉な政治への取り組みで新たな傾向が出てきた。官職に就くため根回しをしたり、指導部層に金銭や物品を贈与したりする不正をあくまでも正すのが焦点となっており、過去と異なるのは、党委員会常務委員会の名で社会に公約し、社会の監督を受け入れている点だ。

 各省・直轄市が公約した内容はほぼ同様で、以下の4点に概括できる。

 (1)官職に就くための根回しをあくまでも抑制する。党委員会常務委員会の指導部層に官職を求めて根回しをした場合、あくまでも拒絶し、厳しく批判・訓告するとともに、組織機関に報告して名前を記録し、今後、こうした幹部の行動を監視する

 (2)金銭や物品の受理をあくまでも拒絶する。党委員会常務委員会の指導部層に金銭や有価証券、貴重品などを贈与した場合、一律受理を拒絶するとともに、贈与者を厳しく批判する。拒絶できない場合は直ちに組織機関に報告し、名前を記録するほか、紀律検査観察機関に責任をもって審査させる。

 (3)親族や身辺にいる職員を厳しく管理する。いかなる者であれ、党委員会指導者の名を借りて私事を行ったり私利を図ったりすることを絶対に許さない。指導者の家族や友人、身辺の職員が指導者の名を借りて私事を行ったり、あるいは指導者の影響を利用して私利を図ったりした場合、関係機関と職場は一律拒絶し、厳しく批判するとともに党委員会弁公庁に報告する。

 (4)率先して紀律と法律を順守する。憲法と法律を厳格に執行し、党の紀律を厳格に執行し、指導幹部の清廉な政治の自律に関する各種規定を厳格に執行するとともに、各種規約・制度を厳格に執行し、自覚して監督を受け入れ、越権行為を絶対に行わず、さらには権限を乱用しない。

 同時に各省・直轄市の党委員会常務委員会は、各クラスの党組織や広範な幹部党員、大衆がその言に耳を傾け、その行いに目を向けて監督するよう切に期待している。

                          「チャイナネット」 2004/07/27