少数民族の高級人材養成に特別措置


 一部の重点大学は少数民族の高級人材を養成するため、2005年から「統一試験、合格点数の適度な引き下げ」など特別な政策・措置を試験的に講じて2500人の少数民族の大学院生を募集する。西部の11の省、政策優遇を受けている西部の民族自治地方、特別の支援が必要な少数民族集落地区、内地に設置されたチベットクラス、新疆クラスの学生が対象。

 教育部など5部・委員会(省庁)が共同で策定した文書によると、2005年に部・委員会が管轄する大学を選んで院生募集を試験的に実施し、2007年までに5000人を募集する計画で、在校生数1万5000人規模をめざす。

 各大学は少数民族の高級人材養成計画を院生募集計画に組み入れるとともに、それぞれの大学が独自に管理にあたる。合格した院生は一般の院生と同様に資金支給政策の対象になるほか、家庭が経済的に困難な場合は出身地や卒業後の就職を前提に地元政府や就職先から一定の補助金が受けられる。

 この20年近くの間、政府は大学に民族クラスや民族予科クラスを配置し、また内地の各都市にチベットクラスや新疆クラスを設置するなど、少数民族地区の高級人材養成を強化してきたが、すでに著しい成果をあげた。

                        「チャイナネット」 2004/07/28