中国の新たな投資政策、
企業により多くの投資決定権を与えた


 中国国家発展改革委員会の姜偉新副主任は28日北京で、「中国政府がこのほど出した、投資体制改革の新措置によって企業が投資の面でより大きな権利を得たことで、内外企業の投資により便利な条件が提供される。この新政策は、中国のマクロ調整に大きなマイナスの影響を及ぼすこともない」と表明しました。

 ここ数年、中国政府はこれまでの投資体制に対して一連の改革を行ってきました。しかし、いまの投資体制にはまだ問題があります。例えば、企業には投資の完全な権利がなく、政府の投資政策の科学化と民主化のレベルがあまり高くないなどです。

 こうした問題を解決するため、中国政府は最近新たな投資政策を打ち出しました。その重要な内容の一つは、政府の投資資金を使わない企業の建設プロジェクトに対し、関係部門が審査認可をせず、そのうちの重大なプロジェクトや制限されるものに対してのみ行うことです。

 国務院報道弁公室が28日行った記者会見で、国家発展改革委員会の姜偉新副主任は「新しい投資政策により、中国の投資環境が大いに改善されるだろう」と述べ、さらに、「投資の角度から見れば、市場化のレベルが高まった。国のマクロ調整の下で、市場によって資源の配置を調整する基礎的な役割を発揮させる。各クラス政府は投資管理の面で、管理の職能を持つと同時に、調整とコントロールの職能をも持ち、サービスの職能が強調された。また、すべての投資プロジェクトに対し、手続きが簡素化された。新政策はすべての企業に便宜を提供したといえる」と述べました。

 紹介によりますと、新しい投資体制は、企業が投資活動での主体地位を確立することを特に強調し、企業は投資の自主権を持つようになり、投資活動に対する政府の関与も減少します。政府は多くの措置を講じて、最終的に、市場によって投資を導き、企業が自主的に策を決定し、銀行が独立して貸付審査し、融資方式が多様化し、マクロ調整が有効である新型の投資体制を確立していきます。また、これからの政府の投資は、インフラや公益的分野に傾きます。

 今日の記者会見で、国家発展改革委員会の姜偉新副主任は、「今回の投資体制の改革は、外国企業の中国での投資に更なる便利な環境を作ることになるだろう」と、次のように述べました。

 「これは、主に次の2点に表れている。第1に、今後、中外合資のプロジェクトは審査認可制から確認認可制に変わること。第2は、外国企業の投資プロジェクトは、省政府の確認認可による限度額を大幅に引き上げた。このようにして、多くのプロジェクトは中央の関係部門が審査認可する必要がなくなり、認可は一層速くなるだろう」と述べました。

 伝えられるところによりますと、現在、中国の各省レベルの政府は、奨励類、許可類での外国企業の投資項目の確認認可限度額を3000万ドルから1億ドルに引き上げ、制限類については3000万ドルから5000万ドルに高めた、とのことです。

 現在、中国政府は経済に対してマクロ調整を行っており、著しい成果を上げました。今回の新しい投資政策の目的は投資を奨励することですが、姜偉新副主任は「新しい投資政策の実施は、マクロ調整に影響する可能性があるが、大きくはないだろう」と述べました。

 また、姜偉新副主任は、「現在、関係部門は、多くの形式を通じて、関連の公職者及び企業の責任者に新しい投資政策を掌握させ、この政策を順調に実施させるようにしている」と述べました。

                                 CRI 2004/07/29