帰国留学生、科学教育振興の主力軍に


 「第7回中国留学生広州科学技術交流会」が12月28日から3日間の日程で広州国際コンベンションホールで開かれる。組織委員会によると、開催されてこの6年来、交流会は帰国留学生の起業を推進するなど、科学教育振興戦略、人材戦略を進めるうえで非常に重要な存在になりつつある。

 教育部国際協力・交流司留学帰国弁公室の徐培祥主任は「1977年に改革開放政策が実施されて以降、海外留学者は70万人余りにのぼり、これまでに17万2800人が学業を終えて帰国した。その多くがこの数年間に帰国しており、6年連続して開かれた広州交流会は帰国留学生の起業に大きな役割を果たしてきた」と強調する。教育部が直接主管する大学を見ると、学長の77.61%、中国科学院と中国工程院会員の80.49%、博士課程指導教官の62.31%、重点科学研究実験室主任など学術面で主力を担う人材の71.65%がこうした海外留学帰国者。927人が国から表彰されるなど、社会の進歩・発展に果たす貢献度は非常に高い。

 広州市の林元和・常務副市長は今後、よりハイレベルな帰国留学生を招へいするとの方針を表明したうえで、「第7回交流会では、国の重点科学技術プロジェクトを打ち出す予定だ。科学技術部や教育部、上海や広州の一連の重点プロジェクト、人材プログラムなどのほか、環珠江デルタ地帯の経済協力、東北地方の旧工業基地の振興、中西部大開発のプロジェクトをも公表して人材を導入していく」と強調した。

                        「チャイナネット」 2004/07/29