第89回国際エスペラント大会、『北京宣言』を発表して閉幕


 25日から北京で開かれていた第89回国際エスペラント大会は7日間の日程をすべて終え『北京宣言』を発表して31日、閉幕した。宣言発表後、大会の会旗が中華全国エスペラント協会の譚秀珠会長から次回開催国のリトアニア代表に引き継がれた。

 『北京宣言』は、エスペラントの教育と活用に対する中国政府の支持を高く評価するとともに、各国政府がエスペラントを教育システムに組み入れ、国際言語の新たな秩序を確立し、国際間の相互理解と世界平和を増進するため貢献するよう提唱している。

 閉幕式で、国際エスペラント協会のレナート・コルセッティ会長は、中国政府の国際エスペラント運動に対する関心と支持に感謝の意を示すとともに、今大会の開催に向けた努力を高く評価した。

 中国人民対外友好協会々長で、本大会準備委員 会の陳昊蘇副主任は「今大会は中国の魅力と特色を備えた大会となった。言語による差別に反対し、言語の平等を擁護する『北京宣言』の発表は、エスペラント運動にとって新たな一里塚となるものである」と強調。

 中国外文出版発行事業局常務副局長で、大会準備委員会の郭暁勇秘書長は同委員会を代表し、国際エスペラント協会の本大会に対する支持に感謝するとともに、出席者に対し祝福の意を表した。

 開催期間中、50数カ国・地域から出席した約2000人の代表は、エスペラントを推進するなかで体験したことや肌で感じたことを互いに語り合い、展示会「中国を感じよう、魅力ある北京」や記念碑「エスペラント林」の除幕式、エスペラント専門家による講演会に参加。また北京の名所旧跡を観光し、中国の経済成長と伝統文化についてさらに理解を深めるなど、北京の日進月歩の変化を体得した。

                         「チャイナネット」 2004/08/01