大学の学費、「毎年6千元以下が合理的」の意見9割


 中国青年報社会調査センターと捜狐網(SOHU)は7月27日から、「大学の学費」をテーマとしたオンライン調査を行っている。7月30日午前10時現在、すでに5万人以上のネット利用者から回答が寄せられた。

 調査によると、学費の基準について「毎年2千〜4千元なら受け入れられる」との答えは全体の41%、「4千〜6千元が合理的だ」との答えは30%を占め、合わせて7割に達した。このほか、「合理的な学費の基準は2千元以下だ」と考える人も19%を占めた。

 全体的に見ると、大学生1人の毎年の出費について「7千〜1万元なら受け入れられる」との答えは28%、「5千〜7千元」が25%、「5千元以下」が22%を占めた。残る25%は、「1万元を超えても良い」と答え、うち「1万〜1万5千元」は17%、「1万5千元以上」は8%だった。

 ただし、オンライン調査のため、結果に偏りが出る可能性もあることを説明しておかなければならない。ある回答者の指摘の通り、オンライン調査に参加できる人は生活環境が比較的恵まれる一方、貧困地区の人々はネット上で意見を発表できる環境にないと考えられる。この点を考慮すると、中国の家庭が大学生の出費として実際に支払える金額は、今回の調査の結果をさらに下回ると見られる。

 今回の調査結果を基に比較すると、大学生が実際に必要とする出費は、一般市民が支払える水準を超えている。特に一部の農村や貧困地区にとっては、毎年1万元の出費は想像もできない金額だろう。

                     「人民網日本語版」 2004年8月3日