節水を目指した水道料金メカニズムを確立へ


 大連で先ごろ開かれた「全国水利工事・水道料金改革座談会」で、節水を目指した水道料金メカニズムを早急に確立し、水資源費用徴収や都市給水価格、水道料金計算方式など7つの面から現行の水道料金メカニズムを改革していくことが確認された。これを受けて、上海市は水道料金を引き上げる計画で、これによって浄水場の赤字と深刻な浪費を解消する。

 上海市最大の給水会社・市北水道公司によると、コストが徐々に上昇する一方で、料金はむしろ据え置かれているのが現状。このため浄水場の赤字は膨れ上がれ、同時に浪費がまん延しているほか、国の水道事業への補助金も増加しているが、水資源の集約的利用は実現されないままでいる。

 水資源の配置や需要を市場や価格面から合理化して節水を促進するため、政府は節水を目指した水道料金メカニズムを早急に確立し、一部の地区で引き上げを実施したのちに水道料金改革を全国範囲で推進していく方針。改革の核心となるのは、水資源費用徴収基準や水利工事関連水料金、都市給水価格、汚水処理徴収費用などを引き上げる◆現行の水道料金計算方式を改める◆生活用水に対しは階段式料金計算制を実施し、水使用定額制を策定する◆計画を超過、定額を超過した場合に加算方式を実施する◆水不足が深刻な都市で高額累進加算制を実施するなど。

                          「チャイナネット」 2004年8月3日