北京、工業分野への投資に新たな審査項目


 北京市発展改革委員会によると、北京の工業分野への投資に対する評価システムが現在制定中で、新たに設立する工業プロジェクトは環境保全・エネルギー使用の基準に合致しなければ審査をパスできないことになっている。

 工業分野の評価システムは業種別に39種類もあり、一定の生産高あたりの水使用量、エネルギー使用の指標、一定面積あたりの投資額、土地使用率、雇用に対する貢献度、関連産業に対する促進作用などの評価項目が新設されている。このシステムは今後、企業が北京で投資する資格があるかどうかを評価する基準となり、現存の企業もこの基準を参考にし、改善に取り組むべきであるという。

 水、土地などの資源の不足は北京市の現状であり、北京市は今後、水・エネルギー使用量が多く、汚染のひどい企業の設立を制限していく方針。電子情報、自動車、化学工業及び新材料、機械電子設備、バイオ製薬、都市型工業など6つの業種は汚染が少なく、エネルギー利用率も高いなどの利点があるので、政府はその発展を奨励している。

 この評価システムの設置は、北京市の工業がエネルギー消耗型の発展パターンから集約的な発展パターンへの転化、経済の科学的かつ持続的な成長に大きな役割を果たすと見られている。

                               「チャイナネット」2004年8月4日