中国最高のシャングリラ国立公園建設


 新型肺炎(SARS)で1年遅れた太平洋経済合作理事会(PECC)第二回生態旅行フォーラムが中国で開催され、今年9月9〜10日、中国の雲南省迪慶チベット族自治州にある有名な世界自然遺産シャングリラでこの国際大会を迎えることになる。

 開催時には、開発が待たれるシャングリラにおいて、環太平洋の各PECCメンバー国と中国香港、マカオ、台北から参加する関係者により「生態旅行、民族文化遺産保護と持続可能な発展」をテーマとする各人の意見が忌憚なく発表検討される。このほど、北京で開催された記者会見で、主催者側はこのフォーラムにより多くの生態旅行開発に関する提案を吸収し、生態保護と民族文化遺産保護を前提とした多方面の資源を連合させたシャングリラ地区の大観光業を確立し、シャングリラ開発が中国最高の国立公園建設となることを希望した。

 PECCはAPEC推進に先行して成立した官民リンクの非政府組織である。2002年、エクアドルで開催されたPECC第一回生態フォーラムで、中国代表は中国のシャングリラにおいて第二回生態旅行の討論を行うことを提案し、各国を招待することを申し出た。当時、シャングリラという早くから世界各国に知られていた名前が、この提案により中国の雲南省に存在することが再確認されたのである。

 記者会見で、迪慶チベット族自治州の史宗ト副州長は「今回の会議を契機として、生態による州の発展、文化による州の振興、産業による州の強化を推進し、この地に中国最高の公園を建設します」と表明した。

 全国工商連合旅行業商会会長・王萍氏は「雲南省は現在の酒、タバコを主とした経済から旅行業を主とした経済に転換します。したがって、今回のフォーラムは雲南省と企業家のフォーラムとして開催されることになります」と説明している。

              「チャイナネット」2004/08/09