「第1回遼寧・東アジア国際観光博覧会」、大連で開幕


 日本や韓国、エジプトのほか、国内からも数多くの旅行会社などが参加した「第1回遼寧・東アジア国際観光博覧会」が5日、遼寧省の大連で開幕し、観光客誘致をめぐる"争奪戦"が始まった。
会場には4つの展示ホールに800のブースが設置された。国際ブースは168を数え、日本や韓国、ロシア、シンガポール、タイなど22カ国・地域の観光局や観光協会、航空会社が出展。国内からは約22の省・直轄市・自治区の旅行社などが参加した。

 日本は9月15日に遼寧省などからの観光ツアーを開放する。このため今回の博覧会では日本が最も注目を浴びており、国土交通省をはじめ日本旅行業協会、日本交通公社、日本航空、北九州市、長崎市などが観光誘致促進チームを派遣した。

 エジプトは、駐中国大使夫妻と観光担当参事が代表団を率いて参加。ナサール参事は「今回の博覧会を非常に重視し、ブースを設けた。より多くの中国人がエジプトに観光に訪れるよう期待する」と話していた。

 「大連の陽光、砂浜、海がこんなに素晴らしいとは思ってもいなかった。帰国したら、より多くの観光客を組織してリフレッシュに訪れたい」と、ロシアの出展者。

 朝鮮観光総局もブースを設置し、「ピョンヤン・ケソン(開城)4日間」などのツアーコースを紹介している。

 実際、"争奪戦"は博覧会開幕前にすでに始まっていた。長崎市は中国の観光関連機関向けに観光説明会を開催。フランス観光局は欧州が中国人ツアーを受け入れるのを機に、大連の観光業界と提携して双方の市場開拓に積極的に乗り出している。会期中、商談会のほか、観光協力について意見交換するフォーラムも開かれる。

         「チャイナネット」2004/08/10