清華大学の顧秉林学長によると、同学の学部生は4年間の在学期間中に、専攻を選択する機会が4回あり、文系内または理系内だけでなく、文系から理系、理系から文系への変更も可能だ。専攻選択の機会は入学時と1年生修了時、2年生修了時、3年生修了時の4回。こうした制度を実施する理由として、顧学長は次の2点を挙げた。
(1)清華大学の人文科学分野における伝統を復活させ、理系重視・文系軽視の状況を改める。大学はこのため学部生の教学プランを修正し、理工系専攻の学部生の履修期間4年間のうち、4分の1を人文系の科目としたほか、学生が自分の得意分野や関心に合わせて、文系・理系の各分野から受講科目を自由に選択することを奨励する。
(2)大学入学時に選択した専攻は、親や教員が本人に代わって申請するケースが多く、学生自身の希望でないことが多い。このため、専攻の変更を認めれば学生に自由選択の機会を与えられる。
顧学長は「現在、学部生の約2割が専攻を変更しているが、専攻変更による混乱は起きていない」と述べた。
「人民網日本語版」2004年8月11日
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