三峡ダム地区に「緑の屏風」が誕生


 三峡ダム地区で進めてきた緑化プロジェクトがこのほど完成し、約6万7000ヘクタールの「緑の屏風」が誕生した。長江の水面に映る樹木の姿が一際美しい。

 重慶市林業局の周克勤局長によると、緑化プロジェクトは2002年に開始し、重慶市渝中区を除く21の区・県(市)を流れる長江主流と1級支流沿岸の175メートル以上の区域に造林した。うち人工造林は約2万7600ヘクタール、封山育林は約3万9200ヘクタール。喬木や灌木、草を同時に植える混合林、生態林を主体に兼用林も建設し、薪や木炭用樹木が不足している地区に薪炭林を造成し、品種の選択では抵抗力の強い地元の樹木を中心に植生したほか、林と林の間に草地や竹林、薬草地を設ける間作方式を採用し、また生態とともに経済収益も重視した。

 同市林業局はプロジェクトの実施にあたり、各区・県に対しダム地区沿岸の郷・鎮での耕地の森林化と天然林の保護を重視するとともに、新造林地に対しては「即時閉鎖」を実施し、徹底した管理を行うよう求めた。

        「チャイナネット」2004/08/11