チェーン経営は中国のネットカフェ産業化の趨勢


 「一年前の小さなネットカフェから現在のチェーン店に至るまで、中国のネットカフェ産業化の全過程をみずから経験した。昨年の8〜9月にはネットカフェ間の価格戦争が熾烈をきわめ、立ち行かなくなってその期間に譲り渡した店も少なくない」と西安市紅樹林ネットカフェ鐘楼店店長の張洋さんは語った。

 2003年前はネットカフェの管理もかなり混乱していた。2003年7月、文化部はIT関係大手10社にネットカフェ経営許可書を発給し、それによってネットカフェ業に新風を吹き込むことを願った。
張洋さんが勤めている紅樹林チェーン店は2003年11月に登録を済ませた。

 パソコンの普及につれて、ネットカフェで楽しめるゲーム、チャットルーム、電子メールなどの機能の魅力はだんだん薄れ、チェーン経営の資格を有するお店は相次いでより多くの多元化した経営空間を創出し、中小店の加盟も誘致するようになった。

 中国インターネット情報センターの調査によると、中国のインターネット利用者は6800万人に達するが、実際にインターネットにアクセスしているコンピュータは2572万台。この両者の間のギャップはネットカフェに市場として空間を提供することになった。しかし、中小店の経営状況は思うにまかせない。こうした情況の下で、経営許可を得た企業は業界で影響力のある、資金的に優位に立ち、ひいては政策面のサポートをも享受しているので、中小店の加盟を引き付けているようになった。統合後のネットカフェチェーン店は総合的なネットサービスプラットホームとなった。

 チェーン店は次元の異なる消費者に異なった形のサービスを提供している。これはインターネット利用者の増加と分化の結果でもある。現在、中国のインターネット利用者は料金よりアクセス環境、セキュリティー問題、従業員の資質などの要素をより多く年頭に置いている。

 チェーン経営、有名店が中小店に取って代わるのは必然のことである、と張洋さんは統合後のチェーン経営に自信満々…

 チェーン店の増加はパソコン産業の発展をも促している。一部のブランドメーカーもチェーン店と提携し、店が必要とする特殊機能をもつ経営施設を提供している。

          「チャイナネット」2004/08/13