今年の8月22日は逝去した中国の指導者�ｹ小平氏の誕生100周年記念日に当たります。�ｹ小平氏が中国の統一事業を促すため、『一国二制度』の素晴らしい構造を提出し、この構造の指導の下で、中国は順調に香港とマカオに対する主権行使を回復しました。『一国二制度』はこの二つの特別行政区で成功を収め、台湾問題の解決にも積極的な意義を持っています。

　1997年2月、�ｹ小平氏が逝去し、その時は中国政府が香港に対する主権行使の回復から僅か四ヶ月しかありませんでした。�ｹ小平氏が結局彼の提出した『一国二制度』の構想の成功実現を見られませんでした。それは彼にとって実に残念なことでしたが、中国ないし世界にとっては彼の提出した『一国二制度』の構想は彼が逝去しても成功に実施されたことは確か幸いなことだと言えるでしょう。

　1949年、新中国が成立後、歴史的な原因で、香港とマカオは依然としてイギリスとポルトガルの支配にあり、台湾も大陸と分離状態にあります。中国の統一事業は中国の指導者が差し迫って解決しなければならない問題になっています。中国の改革開放の総設計師である�ｹ小平氏が20世紀の80年代の初めに『一国二制度』の方針で中国の統一問題を解決する構造を提出し、即ち中国大陸、香港、マカオと台湾は一つの国に属し、中国が統一してから、中国大陸は引き続き社会主義制度を実施し、香港、マカオと台湾の三つの地区は元の資本主義制度を保ち、二つの社会制度が長期的に平和共存を保ち、共に発展していくとのことです。�ｹ小平氏のこの構造は1984年に中国最高立法機関である全国人民代表大会に法律効力のある国策に定められました。

　広東省社会科学院の�ｹ小平理論研究センターの温憲元主任は「一つの国で二つの制度を実施することは�ｹ小平氏の提出した素晴らしい壮挙だ」と語りました。「『一国二制度』は中国で二つの制度を実施することを許し、�ｹ小平氏の高度の柔軟性と非常の断固性を表し、『一つの国』という原則が変えられないものだ。『一国二制度』は国際紛争を平和的に解決することに示唆を提供した」と語りました。

　�ｹ小平氏の『一国二制度』の構想はまず香港問題の解決に用いられました。20回以上の交渉を経て、中国とイギリス政府は1984年12月に共同コミュニケを発表し、「中国政府は1997年7月1日に香港に対する主権行使を回復し、香港現行の社会、経済制度を変えない、人民の生活様式を変えない」としています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　CRI　2004/08/16