中国初の抗SARS医薬が評価・審査をパス
緊急時には使用許可


 中国が自主的に研究開発した世界初の抗SARS(重症急性呼吸器症候群)の特効薬である「人造抗SARS特異性免疫グロビン」はこのほど、国家食品薬品監督管理局の新薬評価審査を経て、抗SARSの応急医薬として緊急時の臨床使用が許可された。
     
 専門家の説明によると、「人造抗SARS特異性免疫グロビン」は全快したSARS感染者の血漿から抽出したものである。抗B型ウイルス性肝炎及び狂犬病の特異性免疫グロビンが広く使用されている際の効果から推測すれば、「人造抗SARS特異性免疫グロビン」を使用しての応急治療にはある程度の効能があると考えられる。

 全国SARS予防治療監督署―技術研究グループは同研究項目を重点助成の抗SARS特効薬としている。医薬の研究開発の過程で、国家食品・薬品監督管理局は「評価・審査の手順を簡素化しないで、評価審査を加速化し、審査レベルを下げることなく、効能の改良につとめる」という原則に従って、速やかに「評価・審査・批准のハイウェイ」で取り上げて、最短時間で評価審査の全プロセスを完了した。

                       「チャイナネット」 2004/08/16