「上海市未成年者保護条例」、
子供の手紙に勝手に目を通す親には罰則


 現在審議中の「上海市未成年者保護条例」(草案)では、子供のプライバシーが保護の重点となり、勝手に子供の日記、手紙などに目を通した親は今後、起訴されるおそれもあるということである。

 同条例の規定によると、未成年者のプライバシーは尊重・保護されるべきであり、いかなる組織・個人でもそれを侵害してはならない。犯罪容疑者が未成年者である場合、その氏名、住所、所属先、写真などのメディアでの公開は禁じられる。未成年者の手紙に関しては、犯罪調査のため、法律に基づいて検査を行う公安機関など司法部門、あるいは行為能力のない未成年者の親(あるいはその他の後見人)以外、いかなる組織・個人もその手紙を開封してはならない。

 この規定の背景には、子供のプライバシー侵害が頻発し、とくに親が子供の手紙、日記に勝手に目を通すことがしばしば起こっていることである。同条例が打ち出されたことは、社会、両親、学校、教師に対して、未成年者のプライバシーの尊重に気を配るよう促すものである。

                        「チャイナネット」 2004年8月18日