政府の経済過熱抑制策に効果 7月末統計


 中国政府は産業指導を強化や、市場参入基準の厳格化を進めるとともに、一部過熱業界の無計画な投資や、付加価値の低い事業の重複に対する抑制策を進めている。これにより、産業構造の調整と製品の品質向上や更新が進み、経済全体がマクロコントロールの目指す方向へ進みつつある。

 1〜7月の鉄鋼の成長率は44.2%で、1〜2月の実績に比べ伸び幅は128.4ポイント低下した。セメントの成長率は54.9%で、伸び率は1〜2月に比べ82.4ポイント低下。不動産開発投資の成長率は28.6%で、1〜2月に比べ21.6ポイント低下した。関係部門は、問題の認められた党・政府機関ビル建設計画77件を調査し、床面積54万平方メートル分、投資額を12億元分の建設を抑制した。

 マネーサプライ(通貨供給量)の伸びも大きく減速している。7月末現在の広義マネーサプライ(M2)は前年同期比15.3%増、狭義マネーサプライ(M1)は前年同期比15%増で、伸び幅は昨年末と比べ、M2が4.3ポイント、M1が3.8ポイント低下した。人民元貸付残高は1兆4280億元増加し、増加額は前年同期と比べ4613億元減少した。

                        「人民網日本語版」 2004年8月18日