農村部で観光への意欲向上 観光市場の巨大な潜在力


 江蘇省の揚州大学はこのほど、同省の蘇北地区と蘇中地区の6都市における農村観光市場の開発状況に関する調査研究レポートを発表し、農村人口の観光旅行を実現する経済力や観光旅行に対する意欲が明らかに高まっていることがわかった。農村人口へのアンケートでは、「裕福になったらまず観光旅行に行きたい」との答えが全体の38%に達した。

 近年、都市部の住民が観光に費やす時間や金額の比重がますます大きくなっている。多くの家庭にとって、観光旅行は毎年必ず生じる支出となっている。しかし、農村部では経済発展が都市部に比べて全体的に立ち遅れ、農村人口の観光旅行に対する意欲が低かったこともあり、中国農村部の観光市場は現在のところ「供給」一辺倒で「消費」のない状態だ。専門家はこれについて、農村部の観光市場における発展への潜在力の巨大さを指摘し、今後の観光市場の60%が農村部の観光事業のスタートにかかっていると述べた。

 今回の調査には、農村部の住民800人余りが参加した。調査結果によると、可処分所得が増加した場合、「住宅や家電などハード面をまず改善する」との答えは46%、「子供の教育、就職のための投資を増やす」との答えは13%だった。「お金があったら農閑期を利用して各地の有名な景勝地に観光に行き、見聞を広めたい」との答えは全体の38%だった。

                   「人民網日本語版」 2004年8月24日