承徳市で、戦国時代の墓を発見


 河北省の考古学者は先般、同省北部にある避暑山荘で著名な都市である承徳市のラン平県東営子村で古墳群を発見し、すでに45の墓が発掘されたが、残りの3つの墓が発掘中である。出土した文物から初歩的に判断すると、春秋(紀元前770〜紀元前476年)から漢(紀元前206〜紀元220年)の時代のもので、だいたい戦国時代のものであると見られている。

 河北省文物研究所によると、今回の発掘は高速道路を修築するためで行われ、正式な発掘は6月中旬から始まった。発見した墓の群は3つのエリアに分かれ、一つ目のエリアには墓穴がたくさん集中し、墓と墓間の距離も近く、二と三のエリアの墓穴は比較的に分散している。48の墓は全部竪穴式で、大きさと深さはまちまちである。墓の群は村のそばの坂道一帯にあるため、大部分の墓穴は段々畑をつくった際に破壊されていたが、墓穴には棺がまだ残っており、墓の中のものは完璧に保存されている。一部の死骸の頭部の近くに二、三の陶器が副葬品として置かれており、ある墓穴では長さ2bの鉄製の剣が置かれ、剣のそばでは完璧にもとの形を保った動物の骨を発見した。

 出土した炊事用具、缶、鈎、剣、祭祀用具から見ると、戦国時代の燕の国の文化の特徴を呈しているが、その持ち主は漢民族の者かそれとも少数民族であるかはまだ考証が待たれている。考古学者によると、承徳市でこうした規模の墓の群が発見されるのは非常に珍しいことで、この地域の春秋、戦国時代の歴史の研究のうえで非常に重要な価値があると見られている。

                         「チャイナネット」 2004/08/24