「アジア教育北京フォーラム」が23日に開幕し、「アジア留学奨学金管理規定(草案)」が提議された。会議に出席したアジア各国の教育界官員が、2日間にわたり同草案について討論を行い、最終的に採択する予定。アジア留学奨学金を呼びかけたのは中国だ。
同草案は、同フォーラムからの委託を受けて中国国家留学基金管理委員会が制定した。草案では、奨学金は(1)全額(2)一部(3)特定項目――の3種類に分かれる。このうち、奨学金全額が支給される学生は、登録費と学費が免除されるほか、受け入れ先の学校での生活費と宿泊施設が提供され、現地学生と同等の医療・保険サービスを受けることができる。原則上では、アジア各国の大学卒業者または在校生はすべて同奨学金を申請する権利を持つ。奨学金支給の公正さを確保するため、アジア留学奨学金審議委員会が申請者全員を審査する。奨学金の申請日時は毎年2〜4月で審査期間は5〜6月、結果発表は7月。
奨学金の主な資金源はフォーラム参加国の教育部門や社会各界からの寄付。中国教育部は2003年の発起者会議で、全額奨学金20人分に当たる金額を寄付した。その後、北京市教育委員会などの機関が計25人分を寄付している。
「人民網日本語版」 2004年8月25日
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