持続可能な石油資源発展戦略について 温総理演説


 国務院は24日、第4回学習講座を催し、「持続可能な石油・天然ガス資源発展戦略」に関する研究報告を受けた。報告を行った中国石油勘探開発研究院の趙文智教授は、中国の石油・天然ガスの需給状況を全面的に分析したうえで、持続可能な発展に向けた総体的な資源戦略・指導原則・政策案を打ち出した。

 温家宝総理は報告後のスピーチで次のように指摘した。

 われわれは、経済とエネルギー、国内と国外、開発と節約、消費と備蓄、当面(の問題)と長期(的な問題)などの関係を正しく処理しなければならない。

 一つには、国内に立脚しながら国際協力を積極的に強化し、双方の市場と資源を活用し、経済的で安定した石油・天然ガス供給ルートと、石油の安全保障体制を確立しなければならない。

 二つには、開発と節約を共に重んじるながら節約を優先しなければならない。石油調査を強化し、埋蔵資源の生産化を進めつつ、石油・天然ガス資源の節約と代替エネルギーの開発をより重視しなければならない。

 三つには、科学技術の進歩に合わせて体制革新を加速し、石油・天然ガス資源の開発・加工・利用効率の向上に力を入れなければならない。

 「持続可能な石油天然ガス資源発展戦略」を、正しく策定・実施し、(1)国内の石油・天然ガス供給能力の向上に努める(2)石油・天然ガスの節約と合理的な使用に力を入れる(2)海外との石油貿易・開発協力を引き続き強化する(3)石油化学工業の発展を加速する(4)石油・天然ガス資源の有効利用を進める(5)石油備蓄制度とリスク回避システムを順次整備する(6)石油・天然ガスの開発・節約・有効利用を支えるための措置を整備する――などに努めなければならない。

 国際原油価格の動向を迅速に分析し、真剣に対策を検討する。当面は石油・天然ガスの節約と合理的使用を特に適切に進める必要がある。経済へのテコ入れと市場メカニズムの運用により、石油・天然ガスの消費量を抑え、節約と合理的な使用を進めなければならない。幅広い技術的手段の活用と科学的な管理の強化により、石油・天然ガスの消耗を抑え、利用効率を高めるよう努力する。

                     「人民網日本語版」 2004年8月25日