神華石炭液化プロジェクトが始動 世界最大規模


 中国の石油代替資源戦略における重要プロジェクト「神華石炭直接液化プロジェクト」の生産拠点が25日、内蒙古自治区鄂爾多斯(オルドス)市で正式に着工した。同プロジェクトは神華集団公司が主導で実施。石炭を直接液化して作る石炭液化油のプラントを世界ではじめて建設する。製品油年産500万トンが目標だ。

 プロジェクトは二期に分けて進められる。第1期工事の総投資額は245億元で、1年間で970万トンの石炭から製品油320万トンを生産する。製品の内訳はガソリンが50万トン、ディーゼル油が215万トン、液化ガスが31万トン、ベンゼンや混合キシレンなどが24万トンの予定。最初の生産ラインは2007年7月に完成し、2010年ごろに第2ラインが完成する見通しだ。

 米国は現在、石炭の間接液化技術を使用した石炭液化油プラントを建設中だ。完成後は、一日当たり5千バレルの製品油を生産する。一方、神華集団のプロジェクトは、一日当たりの1万バレルの生産を目指す。

                         「人民網日本語版」 2004年8月27日