中国のエイズ対策へ資金援助 世界基金GFATM


 衛生部は25日、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(GFATM)による中国のエイズ対策事業への第3次資金援助の協定が、19日に北京で正式に締結されたことを明らかにした。援助額は1億ドル近くに上る。

 援助対象事業は「中国中部地域における、コミュニティを基礎としたエイズの総合治療・ケア・予防の強化プロジェクト」で、実施期間は5年間。最初の2年間の予算は3212万ドル、5年間の総予算は9789万ドルだ。今年9月1日に指導し、中国疾病予防抑制センターがプロジェクトの総指揮を担当する。

 プロジェクトでは、河南省、安徽省、河北省、山東省、陜西省、山西省、湖北省の7省のうち、エイズウイルス(HIV)感染率の高い貧困県で、コミュニティに基盤を置いた治療、ケア、予防といった総合的な活動を展開し、HIV感染によるダメージを減らすとともに、発症者の死亡率や新規感染を抑え、発症者や感染者の生活の質的向上を図ることで、感染の拡大を抑制していく。

 中国の財政収入額は「低・中層」レベルに当たり、GFATMの共同資金援助プロジェクトの条件を満たしている。同事業には、中国政府も毎年1340万ドルの関連資金を提供する予定。

                          「人民網日本語版」 2004年8月27日