「第1回西安国際梨園芸術祭」が開幕


 「まぼろしの唐の長安」をメーンテーマとする「第1回西安国際梨園芸術祭」が陜西省の観光名所である華清池で開幕した。これは世界じゅうの中国人と中国系の人たちに向けての文化芸術の盛会である。

 史書の記載によると、唐の開元2年(714年)、唐の玄宗皇帝の李隆基は梨の木を栽培しているところを音楽、舞踏、芝居を披露する場所と定め、梨園を中国史上最初の宮廷芸術学校にした。「梨園」もその時から劇場の別称となり、「梨園弟子」は俳優を意味する言葉となったといわれている。

 1994年に文物考古学部門は西安臨潼区の華清池で唐代の梨園の遺跡を発見し、その遺跡一帯に「唐代梨園文化芸術陳列館」を建てた。陳列館の総面積は1000平方b余りで、下部の遺跡を砂で保護するようにして、豊富で体系統的な文物史料で唐の梨園の繁栄ぶりをリアルに再現している。

 伝えられるところによると、芸術祭は「現代の楊貴妃イメージコンクール」「第1回国際梨園芸術祭開幕式および唐風の迎賓儀式」「梨園文化フォーラム」などのイベントが催され、梨園文化を巡る研究、展示と交流、芸術の伝承と発展を目指している。中国演劇家協会副主席、京劇の名優である尚長栄氏および梨園界の300人余りが吟唱、踊り、祭祀用品の献上などの形で唐の明皇帝の李隆基を祭る行事を催した。

 梨園芸術祭は今後毎年一回行われ、中国の人たちの伝統的な風俗に鑑み、旧暦の7月7日にとすることが考えられている。

                         「チャイナネット」 2004/08/27