中国のハイテクノロジー及びハイテク産業、4つの面で成長


 中国のハイテクノロジー及びハイテク産業はここ10年間に、かなり早い発展を遂げ、コア技術の突破、経済成長スポットの育成、伝統産業の構造改革、経済発展環境の改善の4つの面で新しい進展を見せている。

 これは中国科学技術部副秘書長の李健教授が22日、北京で開かれた「2004年全国博士学術交流シンポジウム」の席で語ったことである。

 李健氏の話では、中国のハイテクノロジー及びハイテク産業は20世紀50年代から成長し始め、この十年間は、最も成長の早い時期となっている。中国は、有人宇宙飛行、リニアモーターカーなどの分野において、数多くのコア技術のブレークスルーに成功し、先進諸国との格差を縮小させ、ハイテクノロジーを応用して伝統産業を改造し、産業構造の転換を促進している。農業の例を挙げれば、20世紀90年代以来、主要農産物は5年ごとに品種を更新し、約10%づつの増産を実現している。交雑種水稲の新品種の広大な面積における作付けにより、3億トン余りの米の増産がもたらされている。

 新たな経済の成長スポットの育成の面では、中国はすでに通信設備の製造において、知的所有権を持つデジタル・プログラム制御交換機の製造を新興産業に成長させるに至っており、海外企業がプログラム制御交換機市場を独占していた歴史に終止符を打ち、中国のデジタル・プログラム制御交換機の生産能力を世界一位の域へと発展させた。

 現在、中国のハイテク産業の総合的な実力は発展途上国の先頭にあるが、先進諸国に比べると、その格差は歴然としている。それは、技術の創造力が低く、技術の応用が遅れており、ハイテク産業の経済成長への貢献度がまだ低いなどが挙げられる。

 「2004年全国博士学術交流シンポジウム」は北京大学が主催した、学術交流を主旨とした国家クラスのシンポジウムであり、内容は数学、物理学、化学、生命科学、地球科学、医学の6つの分野にわたり、500人余りの博士が参加し、約500篇の論文が提出された。

                            「チャイナネット」 2004年8月27日