就職難の大学生に新たな活路? ネット起業


 インターネットを利用して3カ月間でどのぐらいの商品を販売できるか――。全国の大学生1万人近くが、このほど開かれた「第1回中国大学eコマース大会」に参加した。参加者らの3カ月間の売上高は合計681万元に上る。優勝者の販売成績は、売買件数285件、売上高8万2000元。インターネット起業は現在、大学生に新たな職業選択のチャンスを提供し始めている。

 主催者側の宋玲・中国電子商取引協会董事長(理事長)は、「今回の活動はまさに真剣勝負の実戦だ」と語る。参加者は全員ゼロから始め、商品の仕入ルート開拓から商品の登録や説明、価格設定、銀行振込みの確認、商品の発送まで、商取引の全プロセスをこなす。成績は、売上高、売上数、信用状況など総合的に評価して決定する。参加した大学生には、「こうした実戦による訓練で、学んだ知識を実際に活かすことができ、将来の就職への新たな道にもつながる」と好評だ。参加者らの取扱商品は、衣料品、インテリア、MP3プレーヤー、アクセサリー、コンピューターなど多種多彩だった。


 ネット起業は、国外ではすでに機が熟しており、米国の競売サイト最大手、イーベイに登録するネット起業者は43万人に達する。教育部高等教育司の関係者は、大学生がネットビジネスを起こすには、十分な技術面の素養と理論・知識が重要な条件になると指摘している。新卒者の就職難という現状の中、ネット起業という選択が増えたことは確かだろう。

                         「人民網日本語版」 2004年8月27日