科学技術用語の理解にしろ、科学的観点に対する理解にしろ、市民の科学的素養はこの数年かなり向上している――。中国科学協会が先ごろ実施した調査で、こんな結果が明らかになった。
調査は各国に通用する16項目の科学技術関連の問題について、正否を選択する方式で実施。その結果、10問を正確に答えた人は全体の8.0%に達し、11問は8.4%、12問は5.1%、13問正解は3.4%、14問は2.3%、15問は1.7%で、全問正解は0.4%だった。
同協会は「こうした調査は、成人の科学技術知識に対する理解の程度や、科学技術に対する姿勢、国の科学技術政策に対する見方や、科学技術情報を得る方法や手段などに関する現状を把握するうえで重要な方法だ」と説明する。
こうした調査研究は90年代に始まり、これまでに5回実施。科学的観点に関する調査は今回が初めてだが、過去数回行われた調査で、科学的素養を備えた市民の比率が総体的に上昇傾向にあることが判明した。2003年の比率は1.98%で、1.4%だった2001年に比べるとやや上昇。第1回調査では、1%にも達していない。協会では、こうした結果は、政府が大々的に実施している「科学教育による国の振興」戦略が奏功したこと、また調査が顕著な成果を上げたことを示していると評価している。
「チャイナネット」 2004年8月30日
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