人民政治協商会議全国委員会(全国政協)の賈慶林主席は28日、訪問先の韓国で経済4団体が主催する昼食会に出席した。賈主席は席上、「互恵協力の強化、すばらしい未来の共創」と題し、中韓関係の発展について次のようにスピーチした。
激しい国際競争や、経済グローバル化、地域経済の一体化という潮流に直面するわれわれは、手を携え、協力を強化し、相互利益を実現しなければならない。2国間の友好協力モデルを創造し、引き続き両国関係の新たな発展を推進していかなければならない。このために、次の4つの提案をしたい。
(1)相互尊重を堅持し、協調と共存を追求する。
(2)経済協力を優先し、全面的な発展を進める。
(3)対話により信頼を深め、協力により安全を図る。軍事力の対抗により安全保障上の優位を図る古い安全保障観が無益であることは、歴史と現実が明確に物語っている。ややもすれば武力に訴えたり、武力により威嚇したりすることは、世界の平和と安寧に影を落とし、破壊することになる。本地域の諸国は冷戦思考を捨て、対話による安全、協力による安定を図るべきだ。中国政府はこれらの認識に基づき、相互信頼・相互利益・平等・協力を核心とする新しい安全保障観を提起した。これは互いの相違や対立を乗り越え、対話により相互信頼を深め、交渉により紛争を解決し、協力により安全を促すことが主旨だ。近年、朝鮮半島南北の和解と協力のプロセスが前進を続け、北京での6カ国協議も進展を得ていることを、嬉しく思う。本地域の平和と安全に関わる重大問題について、韓国と緊密な意思疎通と協力を続け、本地域の長期平和と繁栄のためにたゆまぬ努力をしていきたい。
(4)民間の友好関係を深め、交流と協力を強化する。
中国は、韓国と永遠に良き隣人、良き友人、良きパートナーであることを望んでいる。共に努力し、互恵協力を強化し、すばらしい未来を創ろう。
「人民網日本語版」 2004年8月30日
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