三峡ダム地区でこのほど、政府による住民の市外移転事業が完了した。重慶市奉節県の住民881人を乗せた最後の専用列車がこのほど、江西省の景徳鎮市浮梁県に到着した。国務院三峡建設委員会の統一計画により、過去5年間で重慶市の住民計9万6千人が、上海、浙江、江蘇、広東、福建、江西、安徽、湖北、湖南、四川、山東の各省(直轄市)に移転している。
国務院は1999年、三峡ダム地区の環境保護、環境への負担の軽減、地域の長期的な安定の確保のため、三峡ダム周辺で進められている住民の市外移転事業の強化を決定した。2002〜2002年の第1期には、7万2千人が市外に移転。2002年末には、第2期として2004年までに2万3400人を移転させることが決定し、今年8月28日までに、計画を上回る2万4100人の移転を完了した。湖北省や市内の他地区に移転した4万5千人と、過去数年間に全国20省(直轄市)に自主的に移転した2万5千人を加えると、これまでに計16万6千人が移転したことになる。
計画によれば、三峡ダム周辺に伴う移転者総数は、最終的に113万人(うち、農村部が40万5千人)に達するとみられる。
「人民網日本語版」2004年9月2日
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