曽副主席、ICAPPで中国共産党の現状を紹介


 第3回アジア政党国際会議(ICAPP)が3日午前9時、北京で開幕した。中国共産党中央政治局常務委員で、第3回ICAPP組織委員会名誉主席を務める曽慶紅国家副主席は、中国共産党を代表して「アジアの政党交流を広げ、地域の共同発展を促そう」とあいさつした。曽副主席のスピーチの中で、中国共産党の現状について次のように紹介した。

 2002年、わが党の第16回代表大会は、今世紀初頭の20年間で、十数億の人口に恩恵をもたらすより高いレベルの小康社会(少しゆとりのある社会)の全面建設に向けて集中的に力を注ぐ。この目標の実現をめぐり、われわれは各方面が活動を進める上での大きな政策方針として次のように定めた。

 (1)社会主義市場経済と社会主義民主政治を基本とした経済と政治体制改革を揺るぐことなく進め、それによって小康社会の全面的建設に向けた制度的保証を形成する。

 (2)中華民族のすぐれた文化伝統を発揚し、人類文明の有益な成果を広く吸収して参考とし、それによって小康社会の全面的建設に向けた知的サポートを形成する。

 (3)各種の利益関係を統一的に計画して各方面に配慮する。例えば、都市と農村の発展、地域の発展、経済社会の発展、人と自然の調和の取れた発展、国内発展と対外開放など。それによって小康社会の全面的建設に向けた社会的条件を形成する。

 中国の特色ある社会主義とは、国内にあっては社会の生産力が絶え間なく発展し続ける社会主義であり、対外的には平和を主張する社会主義のことだ。中国の特色ある社会主義への道を最も簡明に読み解くと、中国は社会主義国として、平和と発展を主題とした時代環境の下で、世界平和を維持する中で自らを発展させる道を歩むことを決心し、また自らの発展が世界平和を促進する発展の道であるということだ。

 中国の平和と発展はアジアと世界の平和と発展に寄与する。友人たちはみな見届けただろう。この20数年来、中国経済の活発な発展は、中国人民に幸福をもたらすだけでなく、アジア諸国と世界各国にチャンスをもたらしたことを。世界規模の生産要素の再編と産業の移転を積極的に推進しただけでなく、地域経済の健全な発展を促進する上で建設的役割を発揮したことを。

 中国共産党は、新しい世紀における自らの任務を次の3分野に帰結させる。すなわち(1)現代化建設の推進(2)祖国統一の完成(3)世界平和の維持と共同発展の促進−だ。わが党が社会主義と愛国主義の統一を堅持しているのは、こうした任務による。自らを発展させる良好な運営と人類の共同発展の促進の統一を堅持しているのも、こうした任務による。

                           「人民網日本語版」 2004年9月6日