黄河河口に、20種以上の珍しい鳥類が飛来


 黄河デルタ自然保護区の観測によると、今年夏以来保護区内の鳥類の動きがひんぱんになり、これまでに20種以上の珍しい鳥類が飛来していることが分かった。

 黄河デルタ自然保護区管理局の呂巻章氏によると、数十年前から目にすることがなくなった、国の一級、二級保護動物指定を受けているコウノトリ、ソデグロヅルなどが今年相次いで保護区内で発見されている。

 黄河デルタの湿地生態系は完璧な形で保存されており、面積は約15.3万fもある。アジアの渡り鳥中継地として、年間250〜260種類の鳥が生息しており、総数は400万羽以上に達する。1970年代以来上流地域が乾燥化し、黄河下流地域では連年断流を目にするようになった。それによって河口地域の生態系も悪化し、淡水湿地の面積が減少し、アルカリ化湿地が年を追って増大した。それにつれて、鳥類の構成にも著しい変化が見られ、数多くの珍しい鳥の姿が目にすることはなくなった。

 国は1999から黄河流域の河水流量の調節を行い、断流を効果的に防いだ。この4年間に河口地域の淡水湿地面積には回復的拡大が見られ、アルカリ性湿地が縮小し、生態系も回復しつつあり、珍しい鳥類も相次いで、ここで生息し繁殖するため飛来している。

                     「チャイナネット」 2004/09/06