天津市、今後3年間に「海水淡水化」事業に40億元を投じる


 天津科学技術委員会によると、今後3年間に、天津市では3つの海水淡水化プロジェクトが実施され、投資総額は39.1億元で、日間海水処理量は42万トンに達する見込み。

 具体的には、シンガポールの水処理会社が、天津大港区に日間海水処理量10万トンの海水淡水化施設をつくり、初期における投資額は推定7.5億元。このプロジェクトは、来年からスタートし、再来年に完工の予定。完工と同時に、大港区の住民に飲用水を供給し始め、供給期間は30年。また、2008年までに生産能力を、日間海水処理量15万トンに引き上げる計画もあるといわれている。

 このほか、渤海化工グループは2006年に、天津塘沽区に日間海水処理量20万トンの海水淡水化施設をつくり、投資額は最低でも30億元になると見られている。また、天津泰達投資持株有限会社は、1.6億元を投じて、日間海水処理量2万トンの海水淡水化施設をつくることとなっている。

 この三つの海水淡水化プロジェクトの完工後、天津市市民の飲用水、工業用水を?河及び黄河から導水している現状を緩和すると同時に、天津市の海水淡水化技術も中国の沿岸部都市の中で、優位に立つことになると見られている。

          「チャイナネット」2004年9月9日