上海市、人口の規模と密度で全国一


 上海市では人口の規模、密度ともに増大しつつある――。このほど開かれた「上海市人口・計画出産状況報告会」で、上海の人口は世界で6位、国内では人口数と密度で国内1位にあることが明らかになった。

 データによると、上海の2000年の常住人口は1640万7700人。全国の0.06%を占める面積に、総人口の1.27%に相当する人口を抱えている。人口密度は1平方キロメートルあたり2588人。経済の発達した上海では流動人口が増加し続けており、同年の増加数は387万1100人に達し、広州に次ぎ国内2位となった。

 上海では核家族が今や主流。1994年には1世帯あたり平均家族数は4.9人だったが、1990年に3.1人、2000年には2.8人まで減少、この数字はさらに低下傾向にある。

 人口の配置も合理性に欠く。2000年を見ると、内環状線内の人口密度は1平方キロメートルあたり4万100人、内・外環状線の間では同2万400人だが、近郊は同3200人、遠郊地区では同900人と、比率の格差は最高で400倍を超す。中心部では人口が過度に集中しているため、環境に問題が生じているほか、土地の合理的利用に支障が出ている反面、郊外では人口が過度に少ないため、開発効果に期待がもてないことから、都市化や住民誘致が遅れている。

 資源の再配置や、経済・社会の発展にマイナス影響をもたらされているが、人口構成年齢の交替がピークを迎えていることが主因の1つだ。出生人口や就学・労働適齢人口などでの激しい変動が、教育や就職、社会保障などに問題を投げかけている。人口構成で最多は40歳前後、次いで14〜21歳の層。

          「チャイナネット」2004/09/09